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ストレスのメカニズムを解説します!

 

はじめに

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 経済のグローバル化により、企業間の競争はより激化していますよね。情報化、IT化、サービス産業の発展を受けて、仕事の質的な難しさも、皆さんは感じていると思います。また、終身雇用制の崩壊や成果主義の導入も雇用不安につながっています。

 一方で、少子化や教育の影響で個人主義傾向が強まりました。職場で新入社員を迎えたとき、企業への忠誠心の低さ、コミュニケーションスキル・対人関係スキルや自立心の不足といった課題に直面している方も少なくないのでしょうか?

 そのようにストレスは日常に溢れています。どのようなメカニズムでストレスからの健康障害が起きているのかを今回は解説します。

 

健康障害が起きるメカニズム

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 強いストレスにさらされた時の感情は、脳内の神経伝達物質(ノルアドレナリンドーパミンセロトニンなど)によって引き起こされます。ストレスが強すぎたり、長く持続しすぎたりすると、この神経伝達物質の産生や伝達に障害が出ます。そのため、強い不安や抑うつ気分、意欲の低下などが引き起こされ、うつ病や不安障害につながります。

 

◯からだの反応

・刺激の発生:ストレス要因

-人間関係の不和、夫婦喧嘩、近所とのトラブル

・認知的評価:大脳皮質(認知・評価)

-これまでの経験や記憶に基づき、負担の大きさや困難さ、苦痛の大きさを評価

・情動的興奮:大脳辺縁系(感情)

-イライラ、怒り、不安、恐れ、焦りなどが発生

・身体的興奮:視床下部

-内分泌系、自律神経系、免疫系のバランスに影響を及ぼし、心拍や血圧の上昇、筋肉の緊張などが発生

 

◯身体的興奮が引き起こした系統の特徴

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内分泌系


・脳下垂体、副賢皮質・髄質が亢進

コルチゾール(副賢皮質ホルモン)、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがの産生

・心拍数や血圧の上昇、筋肉の緊張などが発生

・健康障害の発生 ※1

 

免疫系

・脳下垂体、副賢皮質・髄質が亢進

コルチゾール(副賢皮質ホルモン)、アドレナリン、ノルアドレナリンなどがの産生

・免疫反応の中心を担うリンパ球やナチュラルキラー細胞の働きが抑制

・健康障害の発生 ※1

 

自律神経系

・交感神経が亢進

・一時的に興奮した交感神経を抑えるために副交感神経も亢進

・健康障害の発生 ※1

 

※1 糖尿病、心筋梗塞脳卒中感染症、気管支炎、高血圧症、胃潰瘍など

 

まとめ

 ストレスからどのような流れで健康障害に至るか知ることで、ストレスを身近に感じ、その後の対策になるかと思います。今、ストレスに悩んでいる方がどの段階にいるのかを考えることで、かける言葉も変化します。皆さまに少しでもお役に立てれば幸いです。