メタボ対策をしよう!
ジムやヨガなどのフィットネスブームがきているので、最近「メタボ」という言葉が聞かなくなってしまった気がします。しかし、「忘れた時に復習!」ということで、ここで「メタボ」について簡単に解説していきます。
メタボとは?
脳・心臓の原因となる動脈硬化の予防として、「メタボリックシンドローム(略称:メタボ)」は2008年から産業保健の場に導入されました。それと同時に特定健診・特定保健指導も始まりました。
ただ皆さんが「メタボ」という言葉を知っているおかげもあり、一次予防(健康の維持・増進)や二次予防(早期発見・早期対応)に役立っています。
「死の四重奏」と言われる肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症は生活習慣病であり、この生活習慣病が医療費のなんと3分の1を占めています。
生活習慣病の元は内臓脂肪型の肥満とも言われており、特定保健指導では、生活習慣を改善させ、肥満の解消を目指しています。目標としては2008年度と比較して、2012年度時点でメタボの該当者および予備軍を10%以上減少、2015年度末時点で25%以上減少という数値を掲げています。(実際、達成したのかなぁー!?)
メタボを解消・予防するポイント!
食事
・規則正しい食事時間
・腹八分目
・一口30回くらいよく噛む
・魚、野菜、きのこ、海藻をよく取る
・間食、塩分、アルコールは控えめ
・低エネルギー、低脂肪、高食物繊維
運動
・定期的に軽度な有酸素運動を行う
禁煙
・喫煙は動脈硬化を促進し、血圧を高めるなどの様々なリスクがあるので、禁煙に取り組む。
メタボの診断基準ってなあに?
必須項目
☑︎内臓脂肪の蓄積
-胸囲(へそ周り):男性85㎝以上、女性90㎝以上
選択項目(2項目以上該当)
☑︎脂質異常
-中性脂肪150㎎/dL以上
-HDLコレステロール40mg/dL未満
のいずれかまたは両方
☑︎高血圧
-最高(収縮期)血圧130mmHg以上
-最低(拡張期)血圧85mmHg以上
のいずれかまたは両方
☑︎高血糖
-空腹時血糖値110mg/dL以上
(参考:日本血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014年版」)
高血圧予防・治療のための修正項目
☑︎減塩
-6g/日未満
☑︎野菜・果物
-野菜・果物を積極的に摂取する
☑︎脂質
-魚を積極的に摂取する
☑︎減量 BMIが25未満
-BMI=体重[kg]÷(身長[m]×身長[m])
☑︎運動
-ジョギング程度の有酸素運動を毎日30分以上を目標に行う
☑︎節酒
-エタノール:男性20〜30mL/日以下、女性10〜20mL/日以下
☑︎禁煙(受動喫煙の防止も含む)
(参考:日本血圧学会「高血圧治療ガイドライン2014年版」)
まとめ
メタボについて、どんなものかのイメージがついたと思います。メタボは生活習慣病の元とも言われています。その生活習慣を何かひとつだけいい方向に変えるだけでも、大きな進歩です。人間は面倒なことを避ける傾向があるので、もし生活習慣を見直す場合は「たばこをいつもより一日1本減らしてみる」など、最初は簡単なことから取り組みましょう。ゆっくりなペースで取り組むのがコツです。皆さんが健康で暮らせることを願っております。