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栄養学と食生活学

特に見てほしい方

☑︎食品関係で仕事をしている方

☑︎健康管理に興味がある方

☑︎食生活アドバイザー検定を受ける方

 

はじめに

 皆さんは栄養と食生活について考える時、「たんぱく質がどう?」「脂質がどう?」と栄養素ばかりに目を向けてませんか?

 たしかに、そのような栄養のバランスも大切ですが、食生活を考える上で、日々の生活内容やストレスを総合的に考えていくことが大切です。このようなことから、今回は「栄養学」と「食生活学」を解説していきます。

 

栄養学と食生活学の違い

 「栄養学」は栄養素という物質についての学問です。ただ「栄養学」から食生活を考えると、栄養のバランスや栄養素の効果を重点的に捉えがちですが、日々の生活内容が適切か、どのようなものを食べているか、ストレスにさらされていないかなど総合的に考えていくことが大切です。

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健康とは

 WHOが1946年に採択したWHO憲章の中で「健康」について「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は虚弱の存在しないことではない。到達しうる最高基準の健康を享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的もしくは社会的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一つである」と定義しています。つまり、健康とは身体面だけでなく精神面でも健康でなければならないのです。また、社会的に人間関係が豊かであることも健康要件になります。食生活学を考える上では、健康を維持していくために必要な食事も生活の一部として捉えていくことが大切です。

 

栄養と健康

 食生活においては、一人ひとりの身体に適した内容の食事をとり、適切な運動を行って、摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスをとっていくことが求められます。極端に摂取エネルギーが少ない場合、抵抗力が低下して感染症にかかりやすくなったり、疾病を引き起こすなどの弊害が生じることがあります。

 反対に、摂取エネルギーが過剰な状態を続けていることで、動脈硬化症、高血圧症、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすこともあります。

 さらに注意が必要なのはサプリメントの利用です。サプリメントは本来、不足しがちな栄養素を補うためのものとして発売されました。しかし、食事から栄養素を摂取することが面倒だからとサプリメントに頼り切っている人がいます。種類によっては過剰症を引き起こすため、「日本人の食事摂取基準」では耐容上限量を設定している栄養素があります。

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おわりに

 健康的な食生活を考える上で、栄養素だけでなく、身体的精神的な要素を総合的に考えてた上で、生活していかなければなりません。しっかりと運動をして、足りない栄養素はサプリメントで補うなど、バランスの取れた食生活をしていきましょう。