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生活習慣病の予防

特に見てほしい方

☑︎食品関係で仕事をしている方

☑︎健康管理に興味がある方

☑︎食生活アドバイザー検定を受ける方

 

 

はじめに

 「痩せたい、痩せたい」と強く思い人ほど、偏った食事になり、お腹に肉がついてきていませんか?偏った生活習慣はさまざまな悪い影響を体にもたらし、パーフェクトボディーとは真逆の方向に向かわせてしまいます。今回は生活習慣病を解説していきます。

 

生活習慣病と肥満

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生活習慣病とは

 生活習慣病とは、毎日の偏った生活習慣の積み重ねによって発症する病気の総称です。高血圧症、糖尿病、脂質異常症をはじめ、日本人の主な死因となっている悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患も生活習慣病に含まれます。

 生活習慣の大きな原因としては、身体活動量の減少食生活の欧米化が挙げられます。仕事や家事労働が自動化され、交通手段が発達したことにより、現代人の身体活動量は明らかに減少しています。また、日本人が欧米化と同じ基準で栄養素を摂取していると、エネルギーの過剰摂取になってしまい、肥満や生活習慣病を引き起こします。

 

肥満の測定

 肥満の測定法として、BMIが国際的に用いられます。BMI25以上になると肥満と判定され、生活習慣病にかかるリスクが高まるといわれます。

 

BMIの求め方

BMI=体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))

 

肥満には皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満とがあり、生活習慣病になりやすいのは内臓脂肪型肥満といわれています。また内臓脂肪型肥満に加え、高血圧、脂質異常、高血糖のうちいずれか2つ以上を併せもつ状態をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)といいます。

 

主な生活習慣病とその予防

高血圧症

 動脈に高い圧力がかかるため、血管の内側の細胞が傷つきやすく、そこにコレステロールなどが染み込んでたまり、動脈硬化を招きます。動脈硬化心筋梗塞脳梗塞脳出血などを引き起こします。血圧は加齢とともに上昇しますが、偏った生活習慣が加わることによって高血圧症を発症しやすくなります。

 

注意点

◯食塩の摂取量を1日6g未満にする

カリウム・カルシウム・食物繊維の摂取を心がける

 

脂質異常症

 血液中の脂質(コレステロール中性脂肪)が増えすぎた状態をいいます。運動不足などで血液の流れが悪くなると、この脂質が血管の壁に入り込んで動脈硬化の原因となります。脂質異常症は痛みもなく、症状が現れにくいため、定期的に健康診断を受けて早めの発見が大切です。

 

注意点

◯食べ過ぎない

コレステロールの多い食品を控える

◯肉類よりも魚類、食物繊維を多く摂るようにする

 

糖尿病

 インスリンというホルモンが不足したり、十分に作用しなかったりすると、血液中のブドウ糖(血糖)がエネルギー源として利用されず、高血糖状態となります。また尿中にも血糖が排泄されるようになります。これを糖尿病といいます。

 初期段階では自覚症状がありませんが、発症すると完治しにくく、進行すると網膜症・賢症・神経障害の3大合併症が現れるようになります。

 

注意点

◯食べ過ぎない

◯1日3食の食事時間を一定にする

◯動物性の脂肪を控え、植物性の油や魚の脂肪にする

◯食物繊維を多く摂るようにする

甘味料・アルコール・清涼飲料水は控えめにする

 

痛風

 血液中に含まれる尿酸がおおくなり(高尿酸血症)、関節に結晶として沈着し、痛覚神経を刺激するようになった状態をいいます。痛風中年以降の男性に発症しやすく、足の親指の付け根などに激しい痛みが生じ、赤く腫れ上がる痛風性関節炎などが見られます。

 高尿酸血症には遺伝や肥満のほか、プリン体の多い食事などが関与しているといわれています。

 

注意点

プリン体を多く含む食品は控える

アルコールは、尿酸の合成を高めたり尿酸の排出を低下させたりするので控える

◯水分をたっぷり摂る

 

おわりに

 生活習慣がみだれることで、どれだけからだへの負担があるか理解できたかと思います。すべてをいきなり改善するのではなく、偏った食事をしているなら、野菜を一品付け足すなど、少しずつ変えていってください。その一歩がゆくゆく大きな成果につながります。