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【5分で納得】貿易

特に見てほしい方

☑︎食品関係で仕事をしている方

☑︎健康管理に興味がある方

☑︎食生活アドバイザー検定を受ける方

 

はじめに

 今回は輸出・輸入に関するさまざまな制度と円高・円安の意味とその影響を解説していきます。ぜひ見ていただけたら嬉しいです。

 

貿易と国内産業保護

 国と国との商取引(輸出・輸入)を貿易といいます。日本の貿易は、原料を輸入して工業製品を輸出するというスタイル(加工貿易)が基本です。しかし、近年は日本の企業が海外に工場を作り、そこで生産した製品を日本で販売する逆輸入が増加しています。国内では手に入りにくい商品を、個人がインターネットなどを利用して購入する個人輸入も盛んです。

 輸入品には関税が課されます。例えば、1万円の商品を輸入したとき、関税率が60%であれば国内では1万6千円になります。関税は国の財政収入になるだけでなく、国内産業を保護する目的があります。輸入や関税に関する制度を見ていきましょう。

 

セーフガード

 特定の品目の輸入が急増し、国内産業に重大な損害を与えるか、または与える恐れがある場合に取られる緊急輸入制限措置です。関税の引き上げや輸入数量の制限を行ないます。

 セーフガードは、GATT(関税及び貿易に関する一般協定)の特例に基づき行われます。これは世界貿易機構(WTO)のセーフガードに関する協定によって明文化された国際協定です。

 

輸入割当制度

 輸入数量の増加によって、国内産業が損害を被ることを防ぐため、特定品目の輸入数量を割り当てる制度です。輸入割当数量を超過する輸入を禁止します。

 

ミニマムアクセス

 米など国内消費量に比べて輸入の割合が低い品目について、最低限の輸入機会を設ける制度です。最低限輸入義務などと訳されます。

 

特恵関税制度

 開発途上国から輸入される一定の農水産品や鉱工業産品に対し、一般の関税率よりも低い税率(特恵税率)を適用する制度です。開発途上国の輸出所得を増大させ、工業化や経済発展の促進を図ることが目的です。

 

為替市場と円高・円安

外国為替市場

 日本の企業が外国と貿易をする場合、日本円と外国通貨を交換する必要があります。異なる通貨を交換することを外国為替といい、自国通貨と外国通貨を交換(売買)すれ場のことを外国為替市場といいます。また、通貨を交換するときの交換比率を為替相場または為替レートといいます。

 市場といっても株式市場のように取引所があるわけではなく電話やインターネットなどの通信手段を通じ市場への参加者が互いに冷凍出し合いそれぞれ会いたいで取引を行えます市場参加者のほとんどが銀行であることからインターバンク市場と呼ばれています。

 

円高と円安

 為替相場は、市場における外国為替の需要と供給の関係によって響くと変化します。

 1ドル=120円の時は、1ドルの商品を買うのに120円が必要です。ところが、1ドル=80円になると同じ商品が80円で買います。つまり、円の値打ちが上がっているわけです。これを円高といいます。円高になると外国への旅行が得になったり、輸入品が安く買えるため、輸入産業はコストが下がり、利益が増えます。しかし、輸出産業は、例えば、1ドルの車を売る場合1ドル=120円のときは120万円の売り上げになるのに1ドル=80円のときは80万円の売り上げにしかならず、利益が減ってしまいます。

 一方、円安の時はこれと逆のことが起こります。つまり、輸入業者にとっては輸入代金が高くなるため、利益が減ってしまいますが、輸出業者は売上が上昇するため、利益が増えます。ただし、円安が進むことによって諸外国との貿易摩擦を引き起こす可能性があります。

 円高円安ともメリットとデメリットがあります。どちらも急激に進行すると、国内経済に混乱を招くため、為替相場の安定が望まれます。

 

おわりに

 私も意外と円安と円高の時にどうなるのかがごっちゃになります。具体例と一緒に理解すると頭に入りやすいので、ぜひ今回解説した具体例とともに流れをつかんでください。